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周りには深遠なる闇 眼を閉じても、開いても眼前に横たわるのはたゆたう闇 何も見えないはずなのに、自分の両手は朱に染まっているのが分かる 肌を這うぬめっとした感覚 漂うは心地よく重い錆の馨り 手どころではない、恐らく全身を染めているであろう朱 恍惚で体がヒク付くのが分かる 自らの血液なのか、他のものから浴びたものなのかはもう今となっては分からない 体中を包む、生命の赤、命の馨り あぁ、もっと、もっと味わいたい そして、味合わせてやりたい ギリギリのやり取りで互いの血が混ざり合う、喰らい合う 自分の手に相手の手に互いの肉の裂ける感触 染まりあう、朱と朱 交じり合う、種と種 あぁ、待っていて、いつか、いつかきっと それは、とても澄んだ思い それ故に強い思い 純粋たる思い 互いの命を懸け、貫き通す殺し愛 壊したい、壊されたい 生も死も混沌のなか、貫きたい、貫かれたい 混ざり合いたい、朱と種とお前に 肉塊の1つになっても・・・ それは、純粋なる愛 この欺瞞あふれる世界で、暗闇の中で たった一つ、確かな思い 手元も見えない深淵の闇 差し込むは、純愛という名の暗い灯 |